京王百貨店駅弁大会2020「第55回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」実地レポート
2020年1月8日(水)~1月21日(火)に京王百貨店新宿店にて開催する「第55回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(通称・駅弁大会)。今年も大賑わいの駅弁大会開幕です!
開場後に人々が向かうのは「総合案内」や「A-0」!
10時になると、エレベーター・エスカレーターで昇ってきた方々が到着!皆さんが一目散に歩いていくのは整理券配布場所である「総合案内」や輸送駅弁コーナー「A-0」。
輸送駅弁コーナーは地方ごとに分け、所せましと全国の駅弁が陳列されています。あらかじめ決めておかないと迷ってしまいますね!京王百貨店のHPには”駅弁リスト”や”WEBチラシ”が公開されているので事前チェックが便利です。開場後10分頃には列が8階に到達していましたが、列の進みが早いため列の長さのインパクトに諦めずに並んでみるといいと思います。取材に行った日は開店20分で京都の「きつね寿し」が早くも完売に!お目当ての駅弁がある場合は早めに行くことをお勧めします。
駅弁大会恒例!名物対決特集
今年はカニ!5種のカニ駅弁
駅弁大会の目玉でもある今年のカニ駅弁。対決カニ駅弁を売っている5つの店舗をご紹介します。
食欲そそる!牛肉駅弁
斜め前向いに位置。通路を通ると美味しそうなお肉の匂いが左右から漂い、食欲をそそります。
・佐賀牛ザブトンステーキ・ローストビーフ・ロースすき焼き弁当 カイロ堂
・ビビンバ牛肉どまん中 新杵屋
実食!駅弁レポート
今年の駅弁大会で実演している駅弁を、いくつか実食!スタッフのレポートをご紹介します。
釧祥館ちらし
たらば・ずわい・花咲の3種の蟹を食べ比べできるという、大変贅沢な一品です。蟹入りの駅弁はほぐし身だけというのも多い中、ごの駅弁には豪快にも殻付きの身がそのまま入っており、見た目にもびっくりです。
●たらば蟹
身が大きめにほぐされていて、一口一口に食べ応えがあります。ちょっとずつ味わいながら楽しみたいです。
●ずわい蟹
ずわい蟹は、トッピングされたいくらと対照的に薄めの味付けで、蟹本来の味わいを堪能できます。
●花咲蟹
これが駅弁で楽しめるのは貴重ではないでしょうか。濃厚な味わいはクセがなく、酢飯と非常によく合います。
佐賀牛ザブトンステーキ・ローストビーフ・ロースすき焼き弁当
佐賀牛の旨みがぎゅぎゅっと詰まった駅弁です。普段駅弁1個が食べきれない小食の私でもペロリと食べきってしまいました。
ザブトンステーキは驚くほどの柔らかさ!噛むとしつこくなくほど良い油がじわっと広がります。ローストビーフはさっぱり、かつ濃厚な味わい。甘辛く味付けされたロースすき焼きは他2つとは全く違った食感・味付けで飽きがこない駅弁となっています。
肉に味がしっかりついているため、そのままでもとても美味しいですが、付属のたれをかけるとさらに美味しくなります!ご飯とたれだけでもいけちゃう。また食べたいなと思う駅弁でした!
鯖威張る弁当
まず目に入るのは包み紙です。「鯖威張る電鉄経営がサバイバル」「砂漠でサバを売りサバく」など所狭しとサバ駄洒落が書かれています。たまに(ムダな)豆知識も入っていて面白そうな雰囲気が醸し出されていました。そして肝心の中身です。蓋を開けた瞬間、目に飛び込んだのはご飯の上の鯖の塩焼き。何も飾りはありません。けれども、この鯖の塩焼きはシンプルながら存在感抜群です。鯖の味を存分に堪能できました。ご飯は醤油ベースの炊き込みご飯で、ネギ・ショウガ・鯖のほぐし身が混ぜられています。ネギとショウガがいいアクセントになり、鯖の風味との相性がよかったです。
忍者すき焼き&ステーキ弁当
近江牛のすき焼きと、ステーキと、肉好きにはたまらないお弁当。メインの近江牛のすき焼きがおいしい!すき焼きとあわせてご飯を食べると箸が進みますね。にんじんが手裏剣、卵に「忍」の印マークがあるところが、忍者感をだしているけど、逆にそれしかないともいえます。。。。それ以外には、お豆で箸休め、うばがもちがついているので、最後のデザートとして食べれるのもうれしいですね。
手裏剣型のニンジンが可愛いお弁当です。 何時走っているか非公開のラッピング列車 SHINOBI-TRAIN とのコラボ商品なのかパッケージに電車のイラストが。ステーキとすき焼きというお肉ボリュームたっぷりの駅弁。ステーキはやや薄味でそのぶんすき焼きは濃いめでがっつりした感じ。野菜なんかいらない、お肉いっぱい食べたい!っていう人におすすめです。滋賀県名産「海老豆煮」 はよ~くみると小さいエビがはいっています。豆の甘煮を普段あまり食べない人でも食べやすいと思います。草津名物「うばがもち」 はもちもちした触感を味わえ、食後にデザート気分で 一息つかせてくれました。 玉子に「忍」の 文字がさりげなく入っていて、それも遊び心満点でした。
のどぐろと香箱蟹と甘えびの三昧弁当
パッケージを外すと、駅弁名に恥じないのどぐろ・カニ・エビがどどん!とお目見え。豪華な見た目が食欲をそそり、お弁当そのものもボリュームがあり、目もおなかも大満足。だしで炊いたご飯とのどぐろの相性も抜群ですし、エビ・カニの手毬いなり寿司をほおばれば口いっぱいに海の味が広がります。いなり寿司がのどぐろの油っこさを中和する役割も果たしていますね。全体がごはんものなので「炭水化物はちょっと...」という方にはオススメできませんが、味や満足感を得たい方には特におすすめです。
ハイクオリティ駅弁激戦区、金沢駅で購入できる弁当。1480円!の価格にふさわしく、のどぐろ、香箱蟹、甘エビなどぎゅっと凝縮した豪華さ。素材の味をしっかり堪能することができます。北陸旅行にまずはこの駅弁を食べると旅のテンションが上がること間違いなし!気に入った名物を地元でさらに味わう旅を楽しむのも良いかなと思いました。
峠の釜めし
有名な、「峠の釜めし」。「容器はそのままご家庭で1合のご飯がおいしく炊けます」と書いてある。器が陶器なのはわかっていたが、ふたも陶器。確かに、これなら、お米が炊けそう!食べた後も使える楽しめる作りなんだ…。下は醤油味の懐かしい釜めしのご飯。その上にピリッとしておいしいごぼう煮、うずら、さらにはデザートのあんず等がのっている。一つ一つを食べたときにはそんなに感じなかったけど、合わせて食べると、しっかりした味がついている。組合わせて食べると楽しく、おいしい。冷めてもおいしく食べられるように…そんな配慮なんだろう。長野新幹線が通る前。信越本線が走っていたころは、これを電車で食べたんだろうな。荻野屋さん、ごちそうさまでした。
最後に
今年は21日まで開催!普段なかなか買いに行けない場所の駅弁を食べれるチャンスです。是非お出かけしてみてはいかがでしょうか!