京王百貨店駅弁大会2023「第58回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」実地レポート

明治時代から駅弁を売り始め、加賀の路線を支えてきた老舗弁当屋「高野商店」の特級駅弁、「香箱御膳」をいただきます。ズワイガイのメスは小ぶりで「香箱蟹」と呼ばれていて、実は小さいぶん、うまみがぎゅっと圧縮されて、オスより濃厚な味わいが特徴。その蟹の身や味噌・たまごを贅沢にあしらった、北陸の良いところをこれでもかと堪能できる駅弁になっています（価格も特級…）。

四角い重箱を空けた瞬間にふわっと立ちこめる蟹の良い匂い…。通常の蟹系の弁当は、長持ちするように強めの酢で締めていることが多いですが、こちらはフルーティーな酢ジュレでまとめてあり、蟹本来の素材を引き立てる仕掛けになっているみたい。

7割ほどのご飯の空間に、蟹身・味噌（ジュレと合わせてある）・たまご…と蟹まるごと敷き詰められています。また付け合わせに煮しいたけ、錦糸卵、細くしたバイ貝も乗っていて、超豪華。おかずエリアも、だし巻き卵、里芋煮、花形の人参とまるで食空間が温泉宿の懐石料理を味わっているような雰囲気になりますね。口直しの野沢菜もカラシが効いているのかな？さっぱりして上品な味わいです。

駅弁って、カジュアルに腹ごしらえをする存在かと思っていましたが、こんな高級な駅弁を食べたのは初めてで…常識が覆されました。金沢に行かずとも旬のグルメ、本場の蟹を堪能できると言っても十分な実力があると感じました。丁寧に仕立てられた逸品、年始のプチ贅沢になっても、良かったと思える満足駅弁ですね。

茨城県の誇る高級ブランド黒毛和牛「常陸牛」が2種の味わいで盛り付けられたボリュームたっぷりのお弁当。
常陸牛のロースステーキとローストビーフがご飯の上にびっしりと敷き詰められており、付属の「塩」と「ポン酢」でいただけます。

ロースステーキは赤みがほんのり残る焼き加減。厚みのある切り方ですが、硬さはなく、噛むと肉の旨みがじゅわーっと感じられます。「塩」が素材の味を引き出してくれ、かなり美味しかったです。
地元・筑波山の日の出をイメージしてくるくると盛り付けられているというローストビーフは、さらさらとした「ポン酢」でいただきました。こちらは薄く切られており、難なく噛み切れる柔らかさ。たっぷり入っているので満足感が高いです！

付け合わせは煮卵とほうれん草と栗。ほうれん草のナムルがお肉とお肉の間にピッタリ！お口をさっぱりしてくれます。大好きな味付けだったので、もっと欲しくなってしまいました。栗は甘く煮てあり、こちらも箸休めにピッタリ。デザートにもなっていいですね♪

吉次ってまず何だ？と思ったらキンキの事と知って1びっくり
開けた時の中身の豪華さで2びっくり
吉次の煮つけとウニの貝焼き、タイの刺身で贅沢な見た目と色鮮やか

吉次の煮つけは西京焼きに近い優しい味わいで箸が進む味。
尾っぽのほうの身だったのに気づけず齧りついてしまったので骨をガッツリ噛んでしまったのはご愛敬。

タイの刺身は上品でモッチリした甘さがあってこちらも贅沢なおいしさ。
お漬物枠としてガリ（ショウガの甘酢漬け）が添えてあるのも口の中をリフレッシュさせるのに最適でした。

そしてウニの貝焼き。生ウニとも違うホコホコとした食感で甘しょっぱく、
どちらかというとお酒が欲しくなるような味でした。

チラシでも「熱いお茶をかけても美味」と書いてありましたが、
確かにコレは美味しいでしょうね。
贅沢なお弁当としては十分満足できるものでした。

ご飯の上に北海道産の生の帆立とイクラを載せただけなのですが、見た目も豪華で鮮やかで、写真にもとても映える一品でした。海産物のおいしさをたっぷり堪能できます。
海藻？っぽい漬物も味がしっかりしていて付け合わせにちょうど良かったです。

このカツサンドのいいところは衣がべちゃっとしていないこと。お弁当という「時間が経っている」物なのに、このザクザク感が楽しめるのはすごいです。どっしりとしたカツがぎっしりつまっているのに油っぽくもなく、重くないのが印象的。
たまごサンドも入っていてこちらはバター？マヨネーズ？が効いていてガツンとした味わい。ふわふわというよりガッシリとした、水分少な目の卵焼きで食べ応えは抜群。

ごはんもののお弁当より腹持ちが良さそうです。食べたら、サンドイッチの概念がいい意味でくずれます！
たくさんはいっているので誰かとシェアするのもおすすめです◎