京王百貨店駅弁大会2024「第59回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」実地レポート

唐揚げ・エビフライ・ソーセージ、チキンライスにデザートの飴玉まで入っている、豪華なお子様ランチをそのまま駅弁にした、見た目も可愛らしいお弁当。名古屋発祥のスイーツ「ぴよりん」の再現度が高くて、食べるのがもったいないくらい。唐揚げ・ソーセージは2個、お弁当の半分はチキンライスなのでボリューム満点！大人も満足できる内容です。飴玉の中もぴよりんが象られていて、最後までカワイイお弁当でした。

約20cm四方の大きな器にどーんと4つの駅弁が入っています。一食4つの味が楽しめるなんて、企画駅弁ならではですね！中部編は高山本線や中央本線、東海道線の駅弁が入っており、お肉で勝負！というガチンコ姿勢がたまりません。

冷めても柔らかい甲州富士桜ポークのロース肉を使用した「甲州かつサンド」。ザクッとした食感が味わえ、ジューシーな豚肉と甘めのタレでおいしくいただけます。これとは対極なのが飛騨牛しぐれ寿司。上品な牛しぐれ煮と酢飯でさっぱりと味わえて、ローストビーフもほんのり塩味の優しさ。下にはお新香も入っていてお肉のパンチをひらりと交わすような爽やかさが広がります。

豊川稲荷の玄関口、豊橋駅から明治22年より東海道の旅人に愛され続けている「稲荷寿し」が。しっかり食感のお揚げに包まれた、ちょっぴり甘さが強いおいなりさんです。そして愛知県からもうひとつ、名古屋の肉料理と言えば味噌カツ。駅弁としては初登場（初登場かどうかは要確認）で甘めの味噌だれがかかったやわらかいカツ重が味わえます。

旅先では迷いに迷って1つを決める駅弁ですが、今回のコラボレーションで一度に4つも楽しめる豪華な駅弁となっています。これも京王駅弁大会ならでは。年始の贅沢に駅弁、いかがでしょうか。

馬肉と米沢牛がそれぞれ「すき焼き風」の味付けがされており、炒り卵を挟んで両側にボリューミーに乗っています。
山形県の誇るブランド肉・米沢牛だけあって、お肉自体のおいしさ・柔らかさを存分に味わうことができました。
王道の「ザ・牛肉弁当」といったイメージで、お肉とごぼうが適度な割合ではいっており、とてもおいしかったです。
（アクセントのネギとゴマもポイント）

そして山形県長井市に根付く食文化、馬肉。
馬肉は弾力のあるお肉でしっかりと噛み応えがあり、満足感を与えてくれます。
味付けは、どちらのお肉も程よく上品な印象で、しつこくなくどんどん食べすすめられました。

個人的におすすめの食べ方としては、まずは一口米沢牛、次の一口は馬肉…と、交互に食べ進めることで、それぞれの肉の違いをしっかり楽しめるのではないでしょうか。

今年の3月に予定している北陸新幹線延伸開業を記念した新作駅弁「越前若狭の味めぐり御膳」をいただきました。
延伸により、新たに小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅が開業されます。その中の1つ敦賀駅で100年の歴史がある駅弁「元祖 鯛鮨」を販売している老舗「塩荘」さんが、今回初めての実演販売をしています。（1/15まで）

正方形のお弁当箱を斜めに仕切り、片方に越前ガニ、もう片方に若狭小浜の小鯛ささ漬けが酢飯の上に乗っています。カニはほぐし身だけでなく棒肉も贅沢に盛り付けられ、下には錦糸卵、小鯛の下にはとろろ昆布が敷かれていて、どちらも相性抜群。開業祝いにふさわしく、北陸の魅力が詰まった見た目も華やかでお上品な駅弁です。

ほんのり甘い越前ガニ、小鯛の〆具合も絶妙ですが、奥にひっそりと置かれた昆布も隠れた主役。肉厚昆布を口にいれた瞬間に広がる旨味。甘じょっぱく、これだけでご飯が進む味です。
北陸新幹線で、上の具をつまみながら、北陸の地酒をちびりちびり。お鮨としても楽しみながら、あ〜どちらもおいしいなぁ、どちらの味で終わらせるか迷っちゃうなぁと頭を悩ます、そんな光景が目に浮かびます。